転職ノウハウ | 20年12月10日

結婚・出産後もアパレル店員を続けられる?子育てしながら働く方法

女性は結婚や出産などのライフステージが変わると、働き方を変えなければいけない場面が出てきます。ただ、昔のように「結婚や出産をしたら、退職する」といった流れは少なくなっており、結婚や出産後にも仕事を続ける女性は増えています。
ただ、アパレル店員の場合、結婚後は同じ働き方ができても、子育てしながら働くとなると、今まで通りのシフト勤務などの働き方は難しい可能性が高いでしょう。今回は、具体的にどんな働き方があるのか解説していきます。

目次

■産休・育休を取得する
◇産休とは
◇育休とは
■子育てしながら働く方法
【1】時短勤務を活用する
【2】雇用形態を変更して働く
【3】部署を異動する
【4】転職をする
◇パートナーからの理解を得る
■産休・育休を取得する

まず、妊娠したら、産休・育休を活用して一定期間仕事を休むことになるでしょう。現在は、ほとんどの会社で産休・育休を取得できます。産休は、正社員だけではなく、契約社員・アルバイト・派遣社員でも取得することは可能です。ただ、育休については、アルバイトや派遣社員の場合、「週2以上で1年以上、同じ事業主のところで働いており、出産1年後も引き続き雇用される見込み」という取得条件を満たす必要があるので注意が必要。
転職活動をしている段階であれば、「実際どのくらいの人が制度を活用しているのか」「実績はどの程度なのか」などを求人情報や面接時に確認しておくと良いでしょう。

◇産休とは(産前休業と産後休業のこと)
産前休業:出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から、請求すれば取得可能
産後休業:出産の翌日から8週間は、就業できません。産後6週間を過ぎた後、本人が請求し、医師が認めた場合は終業可能

◇育休とは(育児休業のこと)
1歳に満たない子どもを養育する男女労働者は、会社に申し出ることにより、子どもが1歳になるまでの間で希望する期間休業可能。(1歳6ヶ月まで延長可能)
※取得できる方の条件があるので、会社担当者や厚生労働省HPを確認してくださいね。
■子育てしながら働く方法

【1】時短勤務を活用する
女性が多く活躍するアパレル業界でも、時短勤務制度を設けている会社が増えています。時短勤務制とは、3歳未満の子どもを養育する労働者が、1日あたりの所定労働時間を原則として6時間以内とする育児短時間勤務をすることです。
アパレル店員の場合、9時〜16時までの時間帯で時短勤務している人が多いようです。また、土日はどちらか片方だけ出勤と調整してくれる店舗もあり、子どもがいるアパレル店員も活躍できる環境が増えています。
会社によって、活用事例が異なるので、転職活動中の方は、実際に時短勤務を活用している人がどのくらいいるのかなどを確認しておくと良いでしょう。

【2】雇用形態を変更して働く
正社員や契約社員で働く場合、時短勤務を利用しても最低週5日の1日6時間勤務が基本となります。しかし、子育ては思った以上に大変なので、出勤日数や労働時間の自由度が高いアルバイトやパートなどの雇用形態に変更するのも一つの手です。仕事と子育てを両立して働ける環境を自分で作りやすいでしょう。
ただ、子どもの年齢や場所によっては、勤務時間が少ない故に保育園に入れないということも。子育てをしながら、働きたい気持ちがあるのであれば、預け先のことも考えて働き方を考えると良いでしょう。

【3】部署を異動する
アパレル店員は、店舗にもよりますが、土日どちらかは勤務しなければいけなかったりと、子どもの預け先などを考えると働きにくい場合があります。本社勤務であれば土日休みがほとんどなので、働きやすい環境の場合も。ただ、本社の部署異動は、タイミングや能力など様々な要因で希望が叶わないケースが多いです。部署異動の希望が出せるか上司に確認してもみましょう。

【4】転職をする
今働いている会社が、産休・育休制度や時短勤務制度があまり活用されておらず、「将来自分が子どもを産んだ時に不安を感じる」そんな場合は、転職を考えてみるのも良いでしょう。制度が充実していて、長く働ける会社はたくさんあります。
求人を探す際は、福利厚生に着目するのはもちろんですが、子育てしながら活躍しているスタッフのインタビュー記事などを探してみても良いでしょう。

◇パートナーからの理解を得る
アパレル店員に限らず、結婚後や出産後に働きたい気持ちがある場合、パートナーから理解を得ることは大切。特に子育てと仕事を両立させるには、パートナーの協力は必要不可欠です。例えば、保育園のお迎えをお願いしたり、ご飯の準備中に子どもの面倒を見てもらったり。もし、パートナーは、仕事をして欲しくないという価値観を持っている場合、仕事をしながら全ての子育てや家事に関することを全て自分一人で抱えなければならず、体力的にも精神的にも辛い思いをするかもしれません。
結婚前や子どもができる前に、一度二人でしっかり話し合っておくと良いでしょう。
最後に
アパレル業界は、女性が多く活躍する業界です。その為、子育てしながら働く女性が増えてきています。会社や店舗にロールモデルがいる場合、その人のように今後も働けるというイメージができるかもしれませんが、もし近くにロールモデルがいない場合は、転職も視野に入れて将来のことを考えてみても良いかもしれません。結婚・出産後の働き方やキャリアに悩んだ際は、今回ご紹介した内容を参考にしていただければ幸いです。


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