転職ノウハウ | 22年10月31日

スキルアップを目指す!アパレル業界おすすめの資格一覧

アパレル業界でスキルアップを目指すためには、多くの経験とともに専門知識を積み上げていく必要があります。
知識を身につける方法の1つとして、資格の取得が挙げられます。まとめられた専門知識を効率的に学べるので、知識習得の近道とも言えます。ここではアパレル業界で使える資格を7つ紹介します。


販売員におすすめの資格5選

販売士(リテールマーケティング)検定
商工会議所が主催する検定資格です。
検定試験の合格者には販売のプロとして「販売士」という称号が与えられ、社会的に高い信頼と評価を得ることができます。アパレル業界でも高い知名度のある資格です。2021年度からネット試験方式となり、試験会場のパソコンを使用しインターネットを介して試験を実施しています。

【出題内容(1~3級)】
3級:販売員クラス/販売員として最も重要な接客マナーや販売技術といった接客業務に関する知識
2級:売場の管理者クラス/店舗管理に不可欠な従業員の育成や指導、仕入や在庫の管理等の知識
1級:店長・経営者クラス/トップマネジメント全般の商品計画や商品予算策定、マーケティング政策立案、人事・労務・財務管理等の知識

【受験資格】
受験資格はなく誰でも受験が可能です。
どの級からでも受験することができ、併願受験も可能です。

【目指せる職種】
販売員・店舗リーダー・店長・マネジャー

【難易度】
3級:63.0%
2級:55.5%
1級:17.2%
*「販売士HP」参照

【勉強方法】
公式テキストを利用した独学だけでなく、講習会の受講で学ぶことも可能です。
日本商工会議所公式の講習は2つ。各地の大学や専門学校等の教育機関で実施する学生向け「養成講習会の受講」、一般向けの「指定通信教育講座の受講」のいずれかです。なお、いずれも受講修了日(予備試験合格日)の属する年度の翌年度末まで、「販売・経営管理」科目が免除されます。この2講座と別に民間の講座もありますが、受講後の科目免除はありません。
なお1級の講習は「指定の通信教育講座の受講」のみです。


接客販売技能士
日本百貨店協会が主催する検定資格です。
2017年10月に厚生労働大臣から指定試験機関として指定された技能検定職種のひとつで、ファッション販売・ギフト販売の国家検定資格として「接客販売技能士」の称号を取得できます。ファッションに特化した販売技能の習得レベルを国家検定として証明できる資格です。レディースファッション・メンズファッション・ギフト販売の3品目に対し、それぞれ1級、2級、3級の3つの等級があります。

【出題内容(1~3級)】
3級:接客・マナー・レイアウト・商品・技術・初期クレーム対応などの基礎知識
2級:3級応用・売場作り・商品管理知識・クレーム対応・基本アイテムお直し・採寸、コンサルティングセールスなどの知識
1級:2級応用・商品知識(専門用語、トレンド等)・技術(手入れ等)、難しいセールス事例への対応などの知識

【受験資格】
3級は受験資格が不要ですが、2級・1級は受験資格があります。
2級:3級を保有している、もしくは販売経験2年以上
1級:2級取得後の販売経験が1年以上、もしくは販売経験5年以上

また、3級は学科・実技共に記述試験のみ、学科・実技の併願、もしくは学科単願、実技単願の受検が可能です。
1・2級は学科の記述試験と実技のロールプレイング試験を実施し、学科試験合格後に実技試験が受けられます。

【目指せる職種】
販売員・店舗リーダー・店長・マネジャー

【難易度】
3級:学科73.8% 実技88.6%
2級:学科87.0% 実技34.8%
1級:学科42.9% 実技34.1%
*「接客販売技能検定」 HP参照

【勉強方法】
学科の勉強は公式テキストの購入による勉強とeラーニングがあり、すべて公式ホームページから申込ができます。実技対策講座は、全てネットで行うeラーニング・オンライン研修・動画視聴で勉強が可能です。なお、1級はテキストが無いため学科、実技ともにeラーニングの受講が必要です。


ファッション販売能力検定
日本ファッション教育振興協会が主催する検定資格です。
接客販売スキルやショップ運営などに必要な知識を習得し、能力向上を目的としています。特に百貨店などアパレル業界では知名度の高い資格です。販売スキルを磨きたい、マネジメントについて学びたいという方におすすめです。

【出題内容(1~3級)】
3級:ファッション商品販売の仕事に携わる場合に必要とされる、基本的なファッション商品知識、販売知識、接客技術など
2級:販売実務である程度実績と経験を積み専門的な販売知識や接客技術を習得した立場での、臨機応変な接客対応と販売、事務処理など
1級:管理・責任者の立場からの総合的な販売・接客・店舗管理・マネジメント知識、最近のファッションの流れや事象など

【受験資格】
受験資格はなく、誰でも受験ができます。
またどの級からの挑戦もできます。ただし2・3級は同日同時間での実施となるため併願はできません。

【目指せる職種】
販売員・店舗リーダー・店長・マネジャー

【難易度】
2級:45~50%
3級:65~70%
1級:非公開
*「アラクレ雑記帳」 HP参照

【勉強方法】
独学で勉強する場合は、公式ホームページから購入できるテキストを利用します。ファッション系の専門学校で受験対策の勉強をされている方も多い資格です。
また接客技術についての設問もあるため、接客の実務の中で学んだことを活かすことができる試験でもあります。


色彩検定
色彩検定協会が主催する検定資格です。
1990年のスタートから累計150万人以上の方が受検した、文部科学省後援の公的資格です。色の基礎から、配色技法(色の組み合わせ方)、専門分野における利用などを幅広く学習するので理論的・体系的な知識を得られます。1~3級に加え、2018年よりユニバーサルデザインに特化した「UC級」が追加されました。

【出題内容(1~3級・UC級)】
3級 :「色」の表し方などの基礎知識、色の心理的効果、配色を考えるときの色彩体系「PCCS」についての知識
2級 :3級の応用に加え、ファッションやインテリア、景観色彩など各分野でのカラーコーディネートの基礎、照明についての知識
1級 :2.3級の応用に加え、色彩の文化や色彩調和論などの知識、2次試験でカラーカードを使った配色を行う実技あり
UC級:色覚タイプや高齢者の色の見え方に配慮した誰もが使い易いカラーなど、色のユニバーサルデザインに特化した知識

【受験資格】
受験資格はありません。
誰でも何級からでも受検ができます。

【目指せる職種】
販売員・リーダー・店長・デザイナー・企画・広報

【難易度】
2級 :77.9%
3級 :76.8%
1級 :52.7%
UC級 :89.7%
*「色彩検定」HP参照

【勉強方法】
公式テキストを購入し自身で勉強する方法や、民間の通信講座を受講する方法があります。
公式書籍は、公式テキスト・配色カード・過去問題集の3種類が発行されています。独学でも比較的取得しやすい資格のため、公式書籍のみで勉強を進める方も多い資格です。


カラーコーディネーター
東京商工会議所が主催する検定資格です。
仕事からプライベートまで活かせる色彩の知識が学べる検定資格です。
色の持つ心理的考課や、商品を引き立たせる並べ方、照明の明るさや誘導表示の色など、より実践的な知識が身につきます。
ファッション業界以外でも知名度が高く、あらゆる業界で武器となる資格と言えます。

【出題内容(スタンダードクラス、アドバンスクラス)】
スタンダードクラス:日常から見た色彩に関する基礎的な知識
アドバンスクラス :スタンダードクラスの知識に加え、ビジネスにおける色彩の活用事例など幅広い知識

【受験資格】
受験資格はありません。
スタンダードクラスとアドバンスクラスの併願受験も可能です。

【目指せる職種】
販売員・リーダー・店長・デザイナー・企画・広報

【難易度】
スタンダード:79.2%
アドバンス :62.9%
*「カラーコーディネーター検定試験」 HP参照

【勉強方法】
公式テキストを購入し自身で勉強する方法や、民間の通信講座を受講する方法があります。また、公式で発行されている練習問題を購入し学ぶこともできます。公式の発表によると、合格者の勉強した期間・時間は、約1ヵ月間・1日30分から2時間程度の方が中心のようです。
キャリアアップにおすすめの資格2選

繊維製品品質管理士
日本衣料管理協会が主催する検定資格です。
製品の製造や販売を行う企業で活躍するスペシャリストの育成を目的としています。
消費者に供給される繊維製品の品質・性能について高い知識が得られます。素材や技術に関する深い知識を持っていることの証明となるため、企業との交渉や複数の企業が協力するプロジェクトなどにおいても役立ちます。特にファッションビジネスで重宝される資格と言えます。

【出題内容】
繊維に関する一般知識から、繊維の製造や品質、流通や消費者問題などの知識、事例や論文の記述試験あり

※筆記試験3科目、記述式試験2科目それぞれ合格が発表されます。合格した科目は合格した次の年から数えて3年間有効です。
例えば、2019年度の試験で合格した科目は2022年度まで有効になります。
1回の試験ですべての試験科目に合格し資格をとることもできますが、4年間で段階的に5科目を取得し資格をとることもできます。

【受験資格】
受験資格はありません。

【目指せる職種】
ファッション業界の商品企画、営業、品質管理、MD、デザイナー

【難易度】
16.7%
*「一般社団法人日本衣料管理協会」 HP参照

【勉強方法】
公式テキストでの独学に加え、日本衣料管理協会公式の講座を受講することもできます。日本衣料管理協会の公式ホームぺージから申込ができ、名古屋、大阪、オンラインから会場が選択できます。また「日本衣料管理協会」のHPで過去問を閲覧でき、出題傾向を把握することも可能です。3年間の試験科目の取りだめができるので時間をかけて取得される方も多い資格です。


ファッションビジネス能力検定
日本ファッション教育振興協会が主催する検定資格です。
ファッション商品の企画や生産、流通にわたる業務に必要なスキルの向上を目的としています。
特に1級では高度なビジネス戦略、マネージメント、問題解決能力、計画立案力などが出題されます。
マーケティング戦略や生産〜流通戦略を中心にマネジメントやファッション造形に関する問題など幅広い知識が求められ、特にファッションビジネスに関する知識の習得度合いを判定する資格と言えます。

【出題レベル(1~3級)】
2級 3級:「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目の知識
1級  :ファッションにおける高度なビジネス戦略、マネージメント、問題解決能力、計画立案力などの知識

【受験資格】
受験資格はなく、誰でも受験ができます。
また1級からの挑戦もできます。ただし2・3級は同日同時間での実施となるため併願はできません。

【目指せる職種】
店長、マネージャー、財務、人事、経営者

【難易度】
2級:約50%
3級:約70%
1級:約20%(近年1級の合格率は公表なし)
*「資格広場」 HP参照

【勉強方法】
独学で勉強する場合は、公式ホームページでテキストを購入する必要があります。ファッション系の専門学校で勉強をし取得をされる方も多い資格です。試験はほぼ公式テキストの内容が出題されるので、独学でも十分合格レベルに達することができる資格と言えます。
最後に
アパレル業界を対象にした7つの資格を紹介しました。
資格取得の勉強をすることでスキルアップができ、プロの販売員としての自信にも繋がります。
また取得した資格を職場や転職先のクライアントへアピールすることで、将来の目標に繋がる新しい仕事のアプローチを受ける可能性も十分にあります。
自分の目指す分野やスキルなど目的に向けた資格を取得し、ぜひワンランク上の販売員を目指してください!


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