転職ノウハウ | 20年10月21日

動的待機で入りやすいお店を作る方法と接客力アップ術|販売員スキルアップ講座

動的待機という言葉、販売員の方なら聞いたことがあるのではないでしょうか。動的待機は、お客様が入店しやすいお店作りには欠かせません。今回は、動的待機を活用した入りやすいお店を作る方法と、動的待機中にできる接客力アップ術をご紹介します。

【目次】
■入りやすい店舗作り
【point 1】ほどよい忙しさを演出
【point 2】自然な笑顔
■動的待機中にできる接客力アップ術
【1】商品の特徴を3つ考える
【2】接客トークを考える
【3】上手くいかなかった接客を復習する

動的待機とは?
販売員が店内を動き周りながら、お客様を待つこと。そうすることで、お客様が店内に入りやすい空気を作ることができるとされています。
■入りやすい店舗作り
入りやすいお店とは、どんなお店を想像しますか?お客様の立場に立って考えてみると想像しやすいかと思います。お客様の接客の好みにもよりますが、基本的に入りやすいお店とは、「適度に混んでいるお店」「たくさん話しかけて来そうな販売員がいないお店」「自分のペースで買い物が出来るお店」などです。そこで、接客販売業界で使われるのが、動的待機です。具体的にどのような動的待機をすることで、入りやすお店を作ることができるか解説していきます。

【point 1】ほどよい忙しさを演出
販売員が店頭で待ち構えて商品を売り込む気満々のお店だと、入ることを躊躇しますよね。お店に入る前のお客様からは、「あの販売員さんは忙しそうだから、すぐには声を掛けられずゆっくり商品を見られるだろう」と思ってもらう必要があります。ここで、動的待機を活用し、店頭の掃除をしたり、商品を整えたりと忙しい雰囲気を出します。しかし、忙しい演出と言っても、バタバタと動きすぎてやりすぎ感が伝わってしまってもNG。忙しいけれど余裕はありますという、絶妙な雰囲気を作るよう意識してみましょう。

【point 2】自然な笑顔
商品を買うなら、感じの良い販売員から買いたいですよね。無表情で冷たい雰囲気の販売員には、声を掛けにくいと感じてしまいます。感じの良い販売員であることを伝えるには、やはり笑顔が大切。動的待機中は、優しく微笑み「いつでも声をかけてくださいね。」という雰囲気を作りましょう。
また、呼び込みの声出しの際は、お客様に入店して欲しいからとただ大きな声を出すことはおすすめしません。気合が入りすぎていると、お客様からは「商品を売り付けられる」と思われ、嫌煙される可能性がある為です。セール中やブランドによって異なりますが、基本的ににこやかで優しい声を意識して声出しをしてみてくださいね。
■動的待機中にできる接客力アップ術

動的待機中、店頭の掃除・商品整理などやることを終えてしまった際にできる、接客力アップ術をご紹介します。下記3つを行っていると、程よい忙しさも演出できるので、お客様が入店する可能性も高まります。すぐにでもできることなので、是非試してみてくださいね。

【1】商品の特徴を3つ考える
あなたはしっかりと商品の特徴をお伝えできていますか?例えば、「この商品はシンプルで合わせやすいですよ」など代表的な特徴を数個使い回しているということはないでしょうか。もしそうだとしたら、動的待機の時間を有効に使うことで、接客力アップをはかることをおすすめします。1つの商品に対し、商品の特徴やメリットを3つ考えてメモをとってみましょう。トップスを例にあげると、「襟元のボートネックがデコルテを綺麗に見せてくれる、ポリエステルが65%入っているのでシワになりにくい、スカートと合わせた際にラインが綺麗」など具体的に考えてみましょう。そうすることで、いざ接客をした際に、スラスラと商品の特徴を伝えることができるようになります。

【2】接客トークを考える
商品の特徴を考えることができるようになったら、次は「どんなお客様に似合うか」「どんなシーンで活用してもらえるか」など、お客様のニーズにお応えできる接客トークを考えてみましょう。例えば、「結婚式に着ていく洋服を探しているけれど、普段でも着回せるものがあれば欲しい」というお客様のニーズがあったとします。動的待機の時間に考えておいた、「レースのブラウスと無地のパンツを合わせたセットアップ風のコーディネートで、結婚式でも普段でも着まわせますよ」とご提案ができたら、お客様のニーズにお応えできる可能性が高いです。使える接客トークを増やして、提案力のある販売員を目指しましょう。

【3】上手くいかなかった接客を復習する
お客様に聞かれた質問に対し、上手くお応えできなかったことなどを復習しましょう。復習をしておけば、次に同じような質問があった際に、スムーズにお応えできるようになります。また、自分では良い回答と思ってもお客様からするとそうは思わない場合もあります。その為、できれば販売員同士でロールプレイングを行い、お客様目線での良い回答を見つけ出して接客トークをブラッシュアップしていきましょう。


いかがでしたでしょうか。
今回は、動的待機を活用した入りやすいお店を作る方法と、動的待機中にできる接客力アップ術をお伝えしました。今回お伝えしたことを意識して取り組めば、お客様が入店しやすいお店を作ることができ、自身の販売力アップにも繋がります。ぜひ、動的待機時の参考にしてくださいね。


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