転職ノウハウ | 2月25日

アパレル店員のスタッフ同士の人間関係ってどうなっているの?

アパレル販売に限らずどのお仕事でもそうですが、転職で気になることの一つに「人間関係」があります。アパレル業界はフリーターや主婦、学生、新卒、第二新卒などさなどさまざまな世代が幅広く活躍している職場であり、雇用形態も正社員やアルバイト、パート、契約社員や派遣、業務委託など、フルタイムから時短まで働き方は多岐にわたります。学歴、履歴書の有無を問わない求人情報も多く、経歴も様々です。来店した顧客と直接接する接客業では、店頭の空気感がスタッフの関係性に直結するため、その雰囲気が売上やブランドイメージにも影響してしまいす。

また女性が多い職場環境のため、トラブルが起きやすいのでは…と思う人も多いのではないでしょうか。実際、販売の仕事に興味や関心があっても、人間関係に不安を抱えて応募やスタートをためらってしまう方もいます。またファッション販売は、1日を通して店舗運営に関わるメンバーと接する時間が長いため、風通しの良い職場環境を重視しますが、求人だけではスタッフ同士のつながりまでは見えづらく、チェックが難しい点でもあります。今回はアパレル販売員同士の関係について考えていきたいと思います。

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人間関係のイメージと現実


服の販売をはじめ、コスメや美容、美容部員、シューズ、雑貨販売などのアパレル業界に対して「人間関係が良好ではない」と思われることの一つの原因として、女性が多い職場環境にあります。女性ばかりの環境に対して、仲が悪いのではないかと勝手にイメージがついてしまうのかもしれません。また、人が多く集まるエリアでは、競争意識が強くなる傾向も。条件によってはノルマがある企業だと個人売上のノルマのプレッシャーからライバル意識が強くなってしまい、そのため仲良く出来ないのでは‥と思ってしまうのです。

しかし、これは先入観からくるイメージです。また、アパレルの仕事内容に限らず、人間関係の問題は起こり得るので、アパレル業界は仲が悪いというイメージは気にしない方が良いです。

では、実際の人間関係はどうなっているのでしょうか。

アパレル販売員は、店舗毎に売り上げの目標が決められており、その目標は決して一人では達成できません。確かに、作業の流れの中で発生する誤解や言葉のすれ違いが原因となることもありますが、それ以上に実際のアパレルの業務内容は、個人の対応力だけでなく、チームとしての連携や思いやりが求められるため、信頼関係の構築が欠かせません。社員・アルバイト問わず、スタッフ全員で協力し合うことで店舗が成り立っています。

店舗の責任者の店長・マネージャーを始め、それを支えるサブの存在があり、その二人を支えるスタッフがいて店舗がうまく運営するのです。売り上げ目標の達成や全員の実績を上げるためにも、店内の案内やレジ対応、商品の陳列、ディスプレイの更新や品出し、清掃、電話の対応、検品、バックヤードでの在庫管理、商品管理など、あらゆる業務がチームプレーで進みます。常に協力し合う環境だからこそ、人間関係が良好になります。

また、セールやバーゲン、人気イベント、オープニング立ち上げ、新しいシーズンの企画など、スタートから実行までの長い期間をかけスタッフ同士で一致団結する機会が定期的に行われることも、スタッフの仲が深まる理由と言えるでしょう。

アパレル店員はこんな人が多い



◆ チームワークを大切にする人が多い


人と接する事に対して前向きで、みんなで協力して何かを達成する仕事に大きなやりがいを感じる人が多いです。力を合わせて成し遂げた後の喜びの大きさを知っているので、何事も協力的に行動できる人が多く、団結力も生まれやすいといえます。環境に変更があっても柔軟に働け、どんなところでも対応力のある方が活躍しています。

◆ 人を笑顔にすることが好き


誰かのためになにかしたい!という気持ちを強く持った人が多いのが特徴です。お客様へのサービスだけでなく、スタッフ同士の笑顔や気遣いも大切しているからこそ、思いやりを持った行動を意識している方が多いのでしょう。
ただ業務をこなすだけでなく、相手の立場に立って考え、喜んでもらえるような一言を添えたり、ちょっとした気遣いを忘れなかったりする姿勢が根付いています。お客様への丁寧な接客はもちろんのこと、日々一緒に働くスタッフ同士でお仕事スタート前のあいさつや、仕事中の声かけにも自然と笑顔が生まれます。そうした温かい雰囲気があるからこそ、チームワークも良く、助け合いの精神が育まれているのでしょう。思いやりを持って行動できる人が集まることで、職場全体にやさしさと明るさが広がり、誰もが心地よく働ける環境が保たれています。

◆ コミュニケーション能力が高い人が多い


初対面の人とも自然と話せたり、会話のキャッチボールが上手な人が多いアパレル販売員は、コミュニケーション能力の高い人がたくさんいる職種だと言えるでしょう。タイプや趣味の違う人とも打ち解けようとしたり、仕事の合間の休憩時間を使って業務以外のプライベートの話をしたり、自身の社交性を活かした積極的な会話で場を盛り上げてくれる方も多いです。インバウンドのお客様が多く買い物にいらっしゃる百貨店やラグジュアリーブランドなどでは、英語や中国語が堪能で、外国語の通訳としてコミュニケーションに長けた方も活躍されています。

◆ 共通の趣味を持っている事が多い


共通して言えるのは、好みのスタイルや服装の違いに関わらず、「おしゃれをするのが好き」「服を売ることが楽しい」と言うことです。経験や年齢、受け持つ仕事内容も問わず共通していることなので、ファッションについて情報を交換したり、オススメを教えてもらって刺激を受ける事もあるでしょう。またトレンドに敏感で華やかな方が多いので、流行のウェアやメイク、ネイル、髪型、カフェ、食べ物の話などで盛り上がることもたくさんあります!

◆ webやSNSでトレンドを検索するのが得意


おしゃれに敏感な人が多いため、日常的にwebで新作や流行をリサーチしてセンスを磨いています。接客時のトークやおすすめアイテムの選択、コーディネートの提案やに利用するだけでなく、知識を活かせるブランドのITに関連する分野で、キャリアを磨きながら活躍中の方もいらっしゃいます。ecサイトや、SNS更新業務など、ブランドのマーケティングやアカウント運用に携わっている方も多いです。デザイナーやパタンナー、バイヤーと連携してより詳しくwebでブランドの情報発信を行うケースもあります。

人間関係が悪くなる時って?



人の性格はそれぞれ異なり同じ価値観の人はいないので、トラブルが全く起きないという事は難しいです。「役割の違いによる温度差」や「体調・感情の波」がきっかけになるケースも多くあります。では、具体的にどんな時に人間関係が悪化してしまうのでしょうか。以下のような理由が多くみられるようです。

【個人ノルマがある時】


アパレル業界ではショップ毎に売り上げ目標が必ずあります。その目標をチーム全体で達成していくファッションブランドもあれば、個人として目標が課せられる場合もあります。そういった環境は、どうしてもライバル関係が生まれやすく、スタッフ同士がギクシャクした雰囲気になることも。しかし、そこで働くスタッフとして売り上げ意識を強く持って働けることは良いことです。プレッシャーで自分に負担をかけすぎないようにし、一緒に働くスタッフには敬意を持って接するようにしましょう。

【ストレスや疲れからくるイライラ】


繁忙期は特に忙しく、残業などで自分に余裕がなくなりストレスや疲れからイライラしてしまうことも。そうした時に、スタッフ同士でイライラをぶつけてしまうと関係が悪くなってしまいます。

繁忙期の入荷・梱包作業など体力を要する業務も多く、1日中立ちっぱなしで試着対応や在庫の管理に追われることも。そういった中でも、しっかり顔を合わせ、協力し合える環境が人間関係を左右します。自分の態度や言動が間違えていた時はきちんと非を認め、相手に謝る勇気を持つ事が大切です。また、繁忙期こそスタッフ同士声をかけ合い、明るい雰囲気を作ることを意識してみてください。忙しい時こそ、頼み事をする際の表情や言葉遣いに十分気を付ける必要があります。

【信頼関係】


仲が深まると悩みや相談もしやすい関係になっていくもの。同僚がなんでも言い合える仲になれるのはもちろんいい事ですが、相談された悩み事や不満を本人の許可なく他のスタッフに話すのは、控えた方がいいでしょう。人づてに聞いた話は、間違った情報が出回る可能性もあります。そういった事により、職場に居づらくなったり、人間関係が悪くなってしまうケースもあります。個人的な情報はむやみに人に話さないように、十分注意をしておきましょう。チームワークが大切な分、信頼関係はとても重要です。自分の行動や言動に責任を持って働いていくことで、風通しの良い職場環境を保つことができます。

人間関係が良い職場環境の見つけ方



1、ノルマなしのブランドで働く


個人ノルマが課せられると、どうしてもギクシャクした関係になりやすいのが現実です。チームで協力し合うよりも、「自分が売らなければ」と焦る気持ちが先行し、結果的に職場全体の雰囲気がピリピリしてしまうこともあります。予め、ノルマなしで仕事ができると求人の募集要項に記載があるブランドを探し、働くことも一つのポイントです。数字だけにとらわれず、純粋にお客様とのコミュニケーションを楽しめる環境で働くことで、自然とやりがいやモチベーションも高まり、長く働き続けやすくなります。

2、店舗の雰囲気を見に行く


実際に働きたいと思う募集店舗に応募の前に足を運んで確認をしたり、採用時の見学で雰囲気を見に行ったりと、お仕事スタートの前の情報収集はとても大切です。平日だけでなく、土日などの集客が多い時のスタッフのやり取りや雰囲気を見ておくのがベストでしょう。笑顔でコミュニケーションが取れていたり、お店に入った時の雰囲気が良ければ、人間関係は悪くないと思っても良いでしょう。

3、福利厚生の充実


休日の取りやすさや、ワーク・ライフバランスが保てるかを確認しましょう。業務と休息をきちんと区別できるメリハリのある休みのとりやすいシフトは、生活環境を守っていく事ができるため心の健康管理ができ、疲れやストレスに対しての不満が減ります。休暇の体制が整った環境であればスタッフのモチベーションも上がるので、結果仕事のトラブルが起きづらい環境を作っていけるでしょう。

4、入社前の説明が十分におこなわれている


採用前に見た求人の募集要項や求める条件と実際の内容が異なると、現場での不信感が生まれやすくなります。反対に、給料や制度が整い優遇されている職場は安心して働き続けられる環境があり、スタッフの定着率も高い傾向にあります。

給与や月給、年収の目安、交通費支給、社会保険完備など福利厚生制度、昇給やインセンティブ、賞与の有無など、給料・待遇は事前に確認しておきたいポイントです。また選考時の条件と実際の業務が合っていなかったり、とくに、育休や産休制度の有無やサポート体制などが不透明だった場合、長期的な勤務への不安から職場の環境にも影響してしまいます。

アパレルの人間関係 まとめ


人間関係のトラブルはアパレル業界だけでなく、さまざまな職業で起こり得ます。トラブルの引き金が自分自身になることもあるのです。風通しの良い職場環境は、一人一人が自分から作り上げていくという意識を持ち、周りを積極的に支援することも大切です。日頃から「今、何をすべきか」「誰に何を伝えるべきか」を考え観察する力も必要です。たとえば、忙しい時期に先輩スタッフの表情や様子を見て「お手伝いできることはありますか?」と自分の担当する業務外でも声をかけたり、いつ頼み事をするのか、タイミングを計るのも一つのマナーであり大切な能力です。この記事の内容はもちろん、普段のあいさつや言葉遣い、心配りなど基本のマナーも大切にしながら、一緒に過ごしやすい環境作りをしていくことを意識しましょう。
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