転職ノウハウ | 3月26日

アパレル店長のお仕事内容は?アルバイトからキャリアアップするには?

アパレル業界で働いる人の中には、将来ショップの店長になりたい!と考えている人も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、ここでは店長の具体的な仕事内容や求められるスキル、またアルバイトからのキャリアアップの道のりをご紹介していきます。

1、アパレル業界の店長とは


アパレル業界において店長とは「店舗の責任者」です。店舗運営の全般を任されているので、商品やスタッフの管理も全て店長業務の一環になります。また、店舗の雰囲気に大きな影響を与える存在といってもよいでしょう。同じブランドでも店長によってお店の雰囲気が変わることもあります。魅力ある店舗をつくりあげるために、徹底した業務管理が必要になります。

2、店長の業務内容とは


では、アパレルの店長は具体的にどんな仕事を任されているのでしょうか。ここでは一般的な店長の業務をご紹介します。アパレル店長の仕事内容は多岐に渡り、店舗運営の基本から専門的な業務まで担当します。

売上管理


年単位や月単位の予算を作成します。むやみやたらと数字を振り分けるのではありません。前年の実績と比べたり、今シーズンの売上や商品トレンド、イベントを加味して決定します。また、月予算を達成するために日割り予算を作成し、時間帯毎の細かい予算組みも必要になります。さらに、セレクトショップのようにいくつもブランドがある店舗は、ブランド毎の予算も考慮しなくてはなりません。ショップ全体の売上目標に対して、どのように売上を構築していくのかを考えるのも、店長として重要な業務のひとつです。マーケティングの要素も必要となります。

在庫の管理


アパレルショップでは多くの商品を扱っています。店舗にある在庫数の把握や管理も店長の役割です。また、地域や店舗の商品動向に合わせた入荷数の調整も行ったりします。自分のショップの属性を知ったうえで、店舗の在庫数や入荷数をコントロールしてもらうように本部に促しています。

スタッフ管理


スタッフの管理も大事な仕事です。応募の対応から入社した後の研修の実施、そしてスタッフ個々のスキルアップ支援まで、ひとりのスタッフの採用から育成までを担います。さらに社員やアルバイト派遣といった多様な雇用形態、そして幅広い年齢のスタッフとの円滑なコミュニケーションを図るスキルも求められます。また、予算を取るのも、作業をするにも店長一人の力ではできません。自身の仕事の軽減や他の業務にあてる時間を作るためにも、作業を任せることができるスタッフを育てることも店長の役割です。

デベロッパーとのやりとりや会議への出席


ショッピングモールや百貨店の場合、デベロッパーとのやり取りがあります。施設内で行うイベントやポイントアップキャンペーンに向けて対策をとる際に、相談をしたり要望に応えたりします。また、施設内で行われる店長会などの会議や懇親会等にも出席します。

社内会議への出席


本部と店舗の架け橋となるのが店長です。社内会議は様々な内容で行われますが、店舗の運営状況や販促についての会議もあります。また、ノベルティやイベントの内容を話し合ったりする機会が増えるので、自分から提案する機会も増えるでしょう。

シフトの調整


毎月の予算や業務に対して、適正なシフトコントロールも店長業務の中にあります。人数が多すぎても少なすぎてもよくないので、イベントや予算、時間帯の集客や業務に合わせた人数の確保が出来るようにならなくてはいけません。

顧客管理


お客様へのお知らせなどのDM(ダイレクトメール)作成業務も行います。 DMは基本的に各スタッフが自分の顧客へ作成しますが、個人情報の管理は店長が責任を持って行わなくてはいけません。

3、店長職のやりがいと大変なこと


アパレルの店長はショップをまとめていく立場ですので、いち販売スタッフの時とは責任や達成感は変わっていきます。ではどんな時にやりがいや大変さを感じるのでしょうか。

【やりがいを感じること】


スキルが身に付く


売上達成のためにVMD(「見やすく、買いやすく、売りやすい」売り場を作ること)について考えるので、売り場づくりに対してのスキルアップが図れますし、スタッフへ指導する機会が増えるので、マネジメント力も磨かれます。また、本部の人やデベロッパーの方とのやり取りも多く、コミュニケーション能力の向上やビジネスマナーも学べます。
その他にも、クレーム対応やPCを使う業務等を通じて、それに応じたスキルを自然と身に着ける事が出来るので、更なるスキルアップも目指せます。

自分の理想のショップを作れる


店長になりたいと思っている方は、自分が理想とするショップのイメージがあるのではないでしょうか。本部との距離間も近く「もっとこうしたい」「こうしてみたい」と意見を伝えやすいポジションにあるので、自分の希望を聞いてもらいやすい環境です。自分から指示を出す事が多いので、自分の理想のショップに近づけることが出来ます。実際にアイテムのPR方法などの企画をミーティングなどで話し合ったりして店長が決定できる場合もあります。

責任のある仕事を任せてもらえる


最終的な判断は、店長に委ねられることが多いです。自分で判断をして、指示を出すことはとても責任感があります。自分の判断によって問題が解決したり、円滑に運営が出来るようになれば大きな自信にも繋がります。

【大変に感じること】


休日でも連絡がくる


店長不在時の場合でもお店は運営しているので、店長しか対応できない事や急なトラブルが起きた際は休日でも連絡がきます。慣れるまでは、プライベートの時間と仕事の時間の切替がしにくい‥なんてことも。そういった事を減らすためにも、前日の引継ぎはしっかり行い、サブ責任者も対応できるように部下の育成に注力することが重要です。しかし、最終的な責任者は店長になるので、休日だから絶対に連絡は返さない!対応しない!なんてことのないように注意しましょう。

プレッシャーがある


本部の人に指示を受けたり、売上に対してもプレッシャーがかかる立場です。全て自分ひとりで対応しようとせず、周りに頼ることも必要です。また、プレッシャーをポジティブに受け止め、運営を遂行していく、強い精神も必要になります。

スタッフ間との人間関係


スタッフ同士の人間関係に悩むケースはよく聞きますよね。スタッフ同士が合わないこともありますが、スタッフが店長に不満を持つこともあります。また、アパレル業界では店長とスタッフの間に年の差があまりない場合もあります。そえゆえ、上下関係がなく友達のようになってしまって、間違っていても指摘できない‥なんてことも。風通しの良い環境を作るためにも、店長は平等に接することを意識しましょう。スタッフが自分についてきてくれないと、自分自身もとても苦しい思いをします。スタッフはお客様と同様に気遣いや思いやりを忘れずに!間違えていることはしっかりと指導し、良いところは褒めてスタッフそれぞれの能力を伸ばしてくださいね!

4、店長として評価されるには


アパレル店長として評価されるためには、具体的な数字に基づいた実績を残し、目標達成をすることが重要です。これまでの資格や専門知識を活かし、社員としてチームをまとめ、店舗の売上を大きく伸ばすことが求められます。店長職に求められる条件を深く理解し、予算達成以上の成果を出すことで、給料やボーナス、手当にも大きく影響し、あなたのキャリアを大きく左右します。ではアパレル店長が特にアピールすべき実績のポイントとは何なのでしょうか。

売上を向上させる


営業活動を通じて店舗の売上を安定させ、予算達成、そして前年比を上回る成長を目指しましょう。チームの販売スタッフと密に連携し、効果的な商品のディスプレイや革新的なプロモーション施策を実行することが重要です。特に外資系やラグジュアリーブランドでは、顧客単価の向上が重要なアピールポイントとなります。平均以上の売上を常に目指し、店舗の成長を牽引してください。

顧客数の増加


売上だけでなく、顧客数の増加も重要な数字です。SNSを活用した集客、オンラインとオフラインを融合させた新しいマーケティング戦略を積極的に導入しましょう。店舗の雰囲気を変化させ、リピーターを増やし、会員登録を促進することで、顧客情報を有効活用し、継続的なアプローチを可能にします。顧客のニーズを的確に把握し、店舗のファンを増やしましょう。

スタッフの育成


本社や担当者からの期待が高いのが、スタッフの育成です。指導力を発揮し、スタッフのモチベーション向上とスキルアップをサポートすることは、店長の重要な役割です。特に副店長やリーダー候補の育成は、チーム全体のパフォーマンスを向上させます。育成したスタッフが将来的に店長職に就くことは、あなた自身の実績として高く評価されます。

自らのキャリアを積み重ねる


店長としての経験を積み、具体的な成果を上げることは、キャリアアップの道を開きます。年収や月収、ボーナス、手当の向上だけでなく、エリアマネージャーや本社勤務など、多様なキャリアパスが考えられます。正社員として安定したキャリアを築くためには、明確な目標設定と計画的な実行が不可欠です。

5、アパレル店長になるには?


アパレル店長になるためにはどのような方法があるのでしょうか。一般的には、店長職へのキャリアアップを目指すために2つの道があります。アパレル業界でマネジメントスキルを身につけたい方や、店長への昇進を考えている方は、以下の方法を参考にしてください。

販売スタッフからステップアップ


アパレル店長になるための最も一般的な方法は、販売スタッフとして経験と実績を積み、社内で昇進することです。まずは副店長として店長のマネジメント業務をサポートし、店舗運営のノウハウを学びましょう。店長の異動や新規店舗の立ち上げ時には、積極的に立候補して店長職への道を目指すことが可能です。全国で展開しているブランドの場合、スタッフの異動も多いため、店長に昇格できるチャンスは比較的多くなります。

転職でキャリアアップを目指す


現在の職場で店長職へのチャンスが少ないと感じる場合、転職を視野に入れるのも一つの方法です。求人情報を検索すると、店長候補の採用を行っているアパレル企業が多くあります。転職相談を活用しながら、希望するポジションを見つけるのも良いでしょう。特に、マネジメント経験を活かせる環境や、新規事業を展開している企業では、即戦力としての活躍が期待されます。

6、アルバイトから店長になれる?


アルバイトから始めて、店長になるケースはよくあります。ですから、アルバイトだから‥と諦めることはないのです。大切なのは、目の前の業務に真摯に取り組み、スキルアップを目指すことです。店長は、売り上げ管理やスタッフの教育、商品管理など、多岐にわたる業務を抱え、常に店舗全体の状況を把握する必要があります。多忙な店長がなかなか店頭に出られない状況において、売り上げを意識し、率先して接客や品出しに取り組むスタッフは、非常に心強い存在となるでしょう。指示された業務を積極的に行い、自らのスキルアップに繋げることはもちろん、新しい業務を積極的に覚えようとする姿勢も重要です。店長業務は、販売員の業務とは異なり、数値管理や人材育成など、幅広い知識と経験が求められます。変化に柔軟に対応し、周囲と協力して良い雰囲気を作り出すこと、そして常に店舗全体を意識した行動が、店長への道を開く鍵となります。

7、最後に


アパレルの店長業務は多岐にわたり、日々新たな課題に直面することもあります。時には、一人で抱えきれないほどの業務量に圧倒されることもあるでしょう。しかし、周囲と協力し、チームとして目標を達成する力が求められます。店長の業務を理解し、積極的にサポートすることで、店長からの信頼を得られるでしょう。店長へのキャリアアップには、売り上げ目標の達成だけでなく、自ら発信する力やチームワークを重視する姿勢も不可欠です。日々の業務を通じて経験を積み重ね、店長という目標に向かって進んでくださね。


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