転職ノウハウ | 15年4月10日

アパレルショップ店員の仕事内容は?一日の流れも解説!

アパレル業界の転職を目指す人の中にも「販売員の具体的な仕事や1日の流れが分からず不安…」と思う方もいるのではないでしょうか。特に接客以外はイメージするのが難しいですよね。この記事ではアパレル店員の業務内容の解説と、出社から退社まで一日の流れを紹介します。

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1、アパレルの仕事の種類



接客・販売の仕事
多くの人がイメージするとおり、アパレル販売の仕事は接客と商品提案がメインです。来店したお客様の希望や好みを把握しそれに合わせた商品やコーディネートを提案します。接客の際は、会話からお客様がどんな好みやニーズを持っているのかを引き出し、それを基に適切なアイテムや流行を取り入れたコーディネートを提供やアドバイスの能力が求められます。押し付けではなく、顧客の立場に立った提案ができることが高い接客力のある販売員といえます。
また、試着後のサイズ感のご案内や、商品の取り扱い方、季節に合ったご提案など、購入後もお客様が安心して着用できる配慮も必要です。さらにお客様との信頼関係が築かれることで、リピーターの増加にもつながります。
提案力やコミュニケーション能力を磨くためには接客スキルはもちろん、常に最新の商品知識やコーディネートの知識も学んでおくことが大切です。

レジ・電話対応
アパレル販売員の仕事には、商品のレジ打ちや包装、ポイントカードの対応、新商品やDM案内、雨の日のビニール袋の準備など、幅広いレジ業務が含まれます。金銭を取り扱う仕事のため、ミスのない慎重な対応が求められます。
また、電話対応も重要な業務の一つで、他店舗からの在庫確認や顧客からの問い合わせ、クレーム対応などが含まれます。特にクレーム対応では、謝罪と誠実さを持った丁寧な言葉遣いが必須となります。

商品管理の仕事
華やかな接客とは反対に裏方の仕事になるため、消費者からは見えにくいですが「商品管理」は、接客に次いで大変重要な仕事です。商品の入荷から店頭での陳列までの一連の流れを管理し、販売を円滑に進める役割を担います。具体的には、納品、検品、返品、棚卸し、在庫管理、ストック整理、商品陳列、ディスプレイの整備など多岐にわたります。特に納品や検品では、商品の状態や数量を確認し、在庫はバックヤードに分類・整理します。これにより、販売員が迅速に商品を取り出せる環境を整えます。売れ筋商品の在庫量を調整し、品出しを行うことも重要で、商品が切れることなく安定した在庫を保つことがポイントです。

ディスプレイ管理
アパレル店舗のディスプレイは、お客様が商品に興味を持っていただけるよう商品を魅力的に見せる重要な要素であり、また店舗の「顔」としての役割を果たします。ディスプレイは販売計画や企画に基づき、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)と連携しながら作成することが特徴です。マネキンに人気アイテムや新作の洋服を着せることで、購入後のコーディネートをイメージしやすくなります。また、たくさんのお客様の注目を集めるため販促にもつながります。販売員のセンスが問われる業務であり、他店の成功事例やトレンドのニュースや記事を参考に調査・分析をして効果的なディスプレイを作り上げることも販売員としての重要な役割です。

顧客管理の仕事
重要な裏方業務の一つに、お得意様カルテの管理や顧客へのアプローチがあります。
カルテには、お客様の個人情報や購入履歴、好み、サイズを記入し、店舗で一元管理を行います。これにより、再来店時にスムーズで的確なサービスの提供が可能となり、顧客満足度を高められます。また、カルテ情報を基にDMやメールでイベントや誕生日のお知らせを行い、細やかなフォローアップを実施します。さらに、webやSNSで新作やセール情報の発信は、新規来店者やリピーターの増加にも関係する大切な業務です。

掃除・整理整頓の仕事
売場やストック、カウンター周りの掃除・整理整頓もアパレル販売員の大切なお仕事です。開店前には売場全体を清掃し、営業中や閉店後にもカウンターやストックを整理整頓して、店内を常に清潔に保つことが求められます。
特に、お客様が触れた商品を整え直したり、試着室や陳列棚のホコリ除去、忘れ物の確認などを行い、買い物しやすい環境作りを徹底します。清掃を行うことで、商品が美しく見えるだけでなく、快適な買い物体験を提供することが可能です。地味ながらも、売場の状況や商品を覚える機会にもなり、特に入社したばかりの新人や未経験の方の重要な仕事といえます。

2、あるショップ店員の1日を紹介


フルタイムで働くスタッフを例に、1日の仕事の流れを紹介します。

10:20|出勤


ショップ店員はお客様に「見られる仕事」なので、身支度には時間がかかります。その日のコーディネートだけでなく、アイテムに合わせた髪型やメイクを日によって変えている店員さんは多いです。用意のため、起床時間には余裕をもたせておきましょう。出勤時間はお店によって違いますが、オープンの準備が開始される10分~15分前の出勤が一般的です。

10:30|オープンの準備


職場に到着したらタイムカードを切ります。ショップ店員の最初の業務はオープン準備です。売り場の床を掃いたり、棚のホコリを落としたり、商品の整列・整頓を行ったり、お客様に気持ちよく買い物していただけるように店内を掃除します。だいたい10分~15分で掃除は終わらせ、お店によっては朝礼やミーティングが行われます。

10:50|朝礼とミーティング


朝礼やミーティングでは連絡事項や商品情報、売上目標の確認などが行われます。スタッフ全員が共有すべき内容ですから、しっかりと確認し、気になった点や分からなかったところがあれば、必ず質問しましょう。お店によっては「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と声出しをするところもあります。

11:00|オープン


いよいよオープン。アパレルショップは午前10時~11時オープンが多いようです。オープン後は店内整理を行いつつ、お客様の接客、レジ業務などを行います。

13:30|お昼休憩


休憩はだいたい60〜90分です。90分の場合は昼に60分、夕方に30分と分けてとるケースが一般的。路面店の場合、近くのカフェやレストランで昼食を取ったり、お弁当を休憩室で食べたり。百貨店やファッションビル勤務の場合は施設内にお食事施設があるので便利です。

14:30|仕事の再開


お昼休憩を挟んで、仕事を再開します。基本的に午前中と同様の業務ですが、午後はお客様が少なくなったタイミングで、仕入れた商品の検品作業やタグ付け、ポップ作成、ディスプレイ、在庫管理などが業務に加わることがあります。また、売上目標に対しての現時点での達成率などを随時確認し、新たに戦略を立てることも大事です。

20:00|クローズ作業をして退勤


閉店時間になったらお店のクローズです。お店のシャッターを閉め、レジ締めを行います。そして、商品在庫のチェックやPOP書き、ディスプレイの変更、店内の清掃などが終わると退勤です。

キャリアアップすると…


はじめは接客やレジ業務が中心ですが、キャリアを積んでいくと商品の陳列やレイアウトなどを任されるようになってくるでしょう。一人前のショップ店員になれば、新たに入ったスタッフの教育が加わります。
経験を積んでマネージャーや店長に昇進すると、売上目標や管理業務など、店舗の運営に直接関連する仕事で活躍できるようになります。

3、まとめ


アパレル販売の仕事は、接客・販売からレジ、商品管理、ディスプレイ、顧客管理、そして掃除・整理整頓に至るまで、店舗運営の幅広い業務を担っています。お客様とのコミュニケーションの中で好みやニーズを引き出し、最適な商品を提案する力はもちろん、信頼関係を築きリピーターを増やすことも重要です。

経験を現場で積むことで、接客力や商品知識、管理スキルが磨かれ、将来的には店舗の運営や販売戦略・マーケティング、新人教育や店舗全体のディスプレイ管理の担当など、さらに責任のある役割も担えるようになります。

さまざまなスキルが求められるアパレル販売の仕事は、店舗とともに自分自身の成長を感じられる魅力ある職種です。転職を考える際には、業務の幅広さやキャリアの可能性も意識して挑戦することで、より自分らしいキャリアを築くことができます。ぜひこの記事を活用し、アパレルへの転職を検討してみてくださいね。

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