転職ノウハウ | 1月15日

アパレル事務ってどんなお仕事?必要なスキルと志望動機の例文をご紹介!

アパレル業界にも事務職(バックオフィス)のお仕事があるのはご存知でしょうか。興味をお持ちの方も多いかと思いますが「具体的にどんなお仕事なの?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。バックオフィスの仕事は、コミュニケーション能力や計算スキルを活かせる場面が多く、事務の経験を活かして正社員として活躍したい方や、販売経験を生かしてスキルアップを目指す方におすすめです。さらに、業界内での信頼関係を築きながら、取引先や顧客との調整を担当することもあります。具体的には、受発注や配送管理、イベントの企画運営、デザイナーやバイヤーとの連携、さらに法人営業チームとのやり取りなど、幅広い業務が含まれます。今回は、アパレル業界の事務職における仕事内容や求められるスキル、さらに実際に内定を得るための志望動機の例文を詳しくご紹介します。

▼ アパレル事務のお仕事


アパレル業界の事務職には、未経験からスタートできる求人も多数あります。おしゃれを楽しみながら、事務のお仕事が出来るので人気のお仕事と言えるでしょう。また、バックオフィスと言っても様々な職種があります。電話応対や来客対応、データ入力や書類の作成などをする一般事務やOA事務、営業事務。その他、総務事務や経理事務などがあります。さらに、生産管理や貿易事務、EC運用、物流に関わる事務などのアパレルという業種ならではの事務があるのも特徴です。チームで取り組む仕事から、個別に集中する業務など働き方も様々です。業種が多く分業が必要なこともあり、正社員、契約社員、アルバイト・パートと様々な雇用形態で募集を行っているのも特徴です。


▼ バックオフィスの業務内容



■ 一般事務(OA事務)


・データ入力
・社内外で必要な資料の作成や処理
・取引先への郵便物の仕分けや発送
・電話対応
・来客対応

一般事務と言っても、業務内容の幅は広く、秘書業務やイベントのサポートを行うこともあります。その他、営業職、人事、労務や経理/財務、総務、受付など幅広い業務を兼任するケースも見られます。

■ 人事事務


・採用
・労務管理
・給与支払い
・会議の記録や資料作成
・手続き業務

アパレル業界は実店舗も多く、スタッフの入れ替わりが多い職種です。そのため、店舗スタッフの採用や労務管理は長期の視点で行う必要があります。他にも、人事アシスタントや労務事務といった人事専門の事務職があり、それぞれの役割が重要です。特に労務管理では個人情報の慎重な取り扱いが求められます。

■ 生産管理


・素材の調達
・工場の選択
・素材加工、縫製指導
・生産管理
・納期管理
・原価交渉

生産管理は、MD(マーチャンダイザー)の立てた販売計画をもとに、商品販売の時期や必要な製造、生産量の予測を立て、納品までを管理する重要な役割です。素材調達では調査を行い、最適な供給元を選びます。コスト削減と品質維持を両立するための原価交渉は、自社の利益を向上させる鍵となります。

▼ バックオフィスに求められるもの


未経験からでもスタートできる求人もありますが、専門的なスキルを持った人材の活躍が増えてきています。そのため、事前にスキルや資格を取得している人の方が内定を得る確率が高いと言えます。では、アパレル事務を目指すには、働く前にどのような専門スキルを身につけておけば良いのでしょうか?

1、ITスキル


まずは、導入されたシステムの目的や使用方法を理解し、使いこなせることが重要です。基本的な「PCスキル」は、多くの企業が募集条件として明記していることがあります。特に、Excelでのデータ集計やPowerPointでの資料作成が必要になることが多いです。また、MOSなどの資格を取得しておくと、応募時の強いアピールポイントになります。

2、数値、簿記スキル


特に経理/財務などのお金に関わる場合はもちろん、資料作成や契約書の作成など、事務の仕事に数を管理する作業は欠かせません。計算機を使う場面も出てきますので計算機の扱いに慣れていることは有利と言えます。さらに数字を扱う業務は正確さや判断力も求められますので苦手意識の無いことも重要です。また簿記の資格は必須ではありませが、数字をメインに扱うポジションですので勉強しておいて損はありません。募集職種によっては求人情報の「必須スキル」として明記している企業もあります。

3、コミュニケーションスキル


事務職は社内でのコミュニケーションが中心になります。社内での上司や同僚との円滑な関係を保てることを採用担当者は重視するケースが多いです。過去に販売員として培ったコミュニケーションや接客能力のある方は非常に重宝されます。また、事務は社内のみならず社外との関わりも発生します。会社の窓口となる電話や受付、営業同行など取引先やお客様と話すタイミングでも活かすことが出来ます。信頼関係を築く能力や、明るい気持ちで接する姿勢が評価のポイントとなります。

4、高い学習意欲


国や市の取り決めで、所属する部署が扱う分野の「法律」や「規定」が年々変わる可能性があります。専門性のある業務のため、日常から常に仕事で必要な知識についてアンテナを張り、常に新しい情報を得るための調査を怠らないことが大切です。それに加え、アパレル業界という特性上、業界の動向や流行などトレンドに詳しいことも必要になってきます。徹底した学習意欲が、他の候補者との差別化につながるでしょう。

▼ アパレル事務の志望動機例


では応募するときの履歴書にはどのような志望動機を書けばいいのでしょうか。志望動機にはなぜこの仕事を志望したのか理由を明確に書きながらも、あわせて自己PRを盛り込むことが必要です。ここでは、アパレル経験者と未経験者に分けて例文を紹介します。この例文を参考に、あなたの強みや特徴を整理しながら、前職のエピソードや経験、キャリア、そして自分の魅力を存分にアピールできる内容へアレンジしてみてください。

■ アパレル経験者


私は現在、アパレル業界で販売員として5年間勤務しており、接客を通じてお客様に満足いただける提案を行うことにやりがいを感じてきました。中でも、店舗の売上や在庫管理に関わる業務ではデータ分析や効率的な管理手法を自ら学びながら店舗運営に貢献してまいりました。また、休日の研修や講座に積極的に参加することで、技術や知識を常にアップデートしています。こうした日々の努力により、スタッフ間のやりとりを円滑にし、店舗全体の目標達成に寄与してきたと自負しています。貴社の営業担当者と営業事務が密に連携するチームワークの仕組みに強く惹かれこの度この仕事を志望しました。この環境で、私の分析力やサポート力を発揮しながら、貴社の成長に貢献したいと考えています。未経験の分野に挑戦するにあたり、資格取得やスキル向上を積極的に進めたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

■ アパレル未経験者


私はこれまで、総務職や企画職としての経験を積んでまいりましたが、学生時代から好きで興味を持っていたアパレル業界で、自身のスキルを活かしながら働きたいという想いが強まり、このたび応募いたしました。前職では総務として、社内システムの導入や決算書類の作成を通じて効率的な業務運営を実現してきました。また、プロモーションや写真・動画編集など、ブランドイメージの発信に関わる経験を3年間積み、マーケティングの重要性を深く理解しております。特にSNSプロモーションでは、ユーザーの目線を考慮した分かりやすいコンテンツ作成を行い、他社との競争で差をつけるための工夫を重ねてきました。アパレル業界は未経験のため、商品の魅力をお客様に分かりやすく伝えるスキルを習得するため、接客販売のノウハウも積極的に学びたいとも考えております。柔軟性と丁寧な仕事を心掛け、ブランドのファンづくりや売り上げの向上に貢献していきたいです。新しい環境での挑戦となりますが、これまで培った柔軟性と学ぶ姿勢を活かし、貴社の期待に応える存在を目指し尽力いたします。

▼ 最後に


アパレル業界のバックオフィスは人気の職種の一つです。アパレル業界に興味があり、仕事に対してやる気や熱意を持っていることが伝われば、大きなチャンスが掴めるかもしれません。また、最近はECサイト運営のお仕事も続々増えています。パソコンスキルは、仕事以外でも様々な場面で活用出来、キャリアアップにもつながるでしょう。ぜひ、あなたも縁の下の力持ちとしてアパレル業界を支えてみませんか。


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