転職ノウハウ | 19年8月5日

服を作る立場を目指すなら!身につけておきたい技術と知識

アパレル業界で働きたい!という希望を漠然と抱きながら転職活動をするとき、大事なのは、具体的にどんな仕事をしたいかを明確にすることです。商品をお客様へご案内する仕事、広告をうってメディアにアピールする仕事などさまざまな仕事がありますが、今回注目したいのは『アパレルアイテムを作る仕事』です。その際に求められる技術や身につけておきたい知識について、紹介していきましょう。
 
アパレル関連の技術や知識は努力次第でいつでも学べる
一言で『アパレル関連職』と言っても、具体的な職種は多岐にわたります。
例えばアパレルショップの店頭に立ち、お客様にお似合いの商品をご案内する「ショップ店員」の仕事や、ショップに商品を仕入れる「バイヤー」、その他にも”こんな服がほしい”というイメージを、実際に形にしていく「パタンナー」や「デザイナー」など、色々な形でアパレルの現場に携わることができます。もちろん職種が変われば、求められる技術や知識についても変わりますので、やってみたい!と感じる仕事がある場合にはその職種についてよく知り、求められる能力を身につけることが大切です。

今回注目するデザイナーやパタンナーといった職種では、主に専門学校に通って技術や知識を身につけた人が活躍しています。しかし、専門学校を出ていないからといってその道が断たれるわけではありません。働きながらスキルを身につけられる通信制の学校も展開されていますし、余裕があれば短期間に集中して専門的な知識を学び、その後改めて転職するのもよいでしょう。さらに、身につけておくことであなたの活躍を手助けしてくれそうなプラスアルファの技術や知識についても、ご紹介していきます。


語学関連のスキル
アパレル企業では、製作コストを抑えるために工場を海外に設けることが少なくありません。当然のことながら、現地の人との意思疎通やちょっとしたやりとりを、すべて日本語で行うのは厳しくなるでしょう。商品にまつわる細かいイメージや要望を伝えるためには、英語をはじめとした語学力が必要になります。多くの国で使われる英語だけでなく、自分が関わりたいと考えているブランドが中国やタイなどに工場を構えているのであれば、中国語、タイ語などの知識がある人材も重宝されるでしょう。広く身につけておくことで、活躍の場が広がるかもしれません。

また語学スキルは、商品を作る仕事と接客の仕事、どちらにも興味があるという人も、ぜひ身につけてほしいスキルです。近年、外国人観光客向けの展開を行うショップは多く、英語が話せるスタッフはそれだけで重宝されます。外国のお客様が求めている服のサイズやカラーを確認したり、会計対応をしたりするときにも、語学スキルに助けられるでしょう。
 
CAD技術
デザイナーやパタンナーのように、頭の中にあるアパレルアイテムのイメージを形にする仕事では、IT系ツールの技術や知識も身につける必要があります。特にパタンナーは、CADソフト(服飾などの設計や製図を支援するシステムソフト)を駆使して型紙のパターンを起こす作業を求められることが多いため、CADの技術は身につけておいて損をしません。

CADの技術は、本や学習サイトを利用しながら独学で学ぶことができるほか、地域のハローワークで職業訓練や研修、講座を実施していることもあります。また、アパレルの現場ではパタンナー向けのCADソフトを活用することも多いため、実際にアパレル向けのCADソフトを用意して動かしてみるのもいいかもしれません。


経営の知識
アパレルアイテムを制作していく上では好きなように制作にあたるのではなく、「素材の輸入元は?」「コストは?」というような情報にも目を向け、計算し、経営状況に反映させていく必要があります。経営にまつわる知識が乏しいと、たとえハイセンスなデザインという武器があっても、現実的に展開していくことが難しくなってしまいます。それによって、プロフェッショナルとして活躍できる場は限られてくるかもしれません。直接経営に携わる機会が少ない場合でも、会社の財務や経理に関する知識は身につけておきましょう。

アパレル業界では、たくさんの職種の人が互いの技術や知識を生かし、協力しながら一つの商品を作りあげています。だからこそ、転職を検討しているときにはさまざまな技術や知識を身につけておくころで、憧れの職種につけたり新しい道が拓けたりしていくかもしれません。






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