アパレル販売員必見|お客様に響く声かけのベストタイミングと接客のコツ
特に新人アパレル店員(販売員)は、お客様への声掛けについて悩む人は多いのではないでしょうか。
先輩からの「積極的なお声掛けを」という言葉にプレッシャーを感じ、いざお客様にお声掛けしてみると、無反応や微妙な反応をされ落ち込む場面もあるかと思います。
今回は、そんなお悩みを抱えている方に向け、好印象なお声掛けのタイミングを解説していきます。
1、好印象なお声掛けのタイミング
お客様がご来店された直後にお声掛けをスタートするのは、控えるのがベターです。
店舗に入った直後は自分のペースで商品を吟味したいのに、いきなり声掛けされると
ゆっくり商品を選ぶことが出来なくなってしまうからです。
好印象なお声掛けの第一歩は、まずお客様の立場に立つことが大切です。
積極的なお声掛けは大切ですが、自分がお客様になった際どんな時に声を掛けられたいかを
考えてみましょう。
そんな時に、以下の3つのお客様からのサインを思い返してみてください。
① キョロキョロと何かを探している仕草
店内でお客様がキョロキョロと何かを探している時は、お声かけしてほしいサインです。
特に、商品を持っている場合は、色違いやサイズ違いを探している可能性が高いでしょう。
「何かお探しですか?」「お色違いやサイズ違いをお探しいたしますか?」などの
スタッフからの声かけが好印象です。
② 同じ商品を何度も見ている
1回商品を手に取っただけで、お声掛けするのは得策ではありません。
同じ商品を2回以上手に取ったり、鏡に合わせている際にお声掛けすると良いでしょう。
鏡で商品を合わせている時は、客観的なアドバイスが欲しいと思っている可能性が高いです。
商品の特徴やお客様との相性を具体的にお伝えしましょう。
③ お客様からの視線
お客様をジロジロと終始するのはNGですが、さり気なく気を配り、
お客様からのアイコンタクトに気がつくことが大切です。
視線があったら、笑顔で「ご試着ですか?」「何かお探しですか?」と一言声をかけましょう。
2、お声掛けの注意点
① お客様の反応に合わせる
お声掛けをした際、反応が薄い場合は無理に話を続けず、そっと見守るのがベターです。
② ワンパターンなフレーズを避ける
「可愛いですよね」「試着してみてくださいね」などのフレーズの多用は避け、
お客様が気になっている商品の特徴をさりげなく伝えましょう。
③ お客様の話を聞く
一方的な説明ではなく、会話の中から目的・予算・好みを引き出し、少しずつ提案することで
満足度が高まり、売上や顧客獲得に繋がりやすくなります。
3、お声掛け前の準備
① 動的待機
商品を整えながらお客様の来店を待つことで、入りやすい雰囲気を作り、
声がけのタイミングを自然に生み出します。
② 商品のセールスポイントを把握する
素材・価格・サイズ・取り扱い方法・コーディネートなどを理解し、
「7つのセールスポイント(デザイン、カラー、素材、コーディネート、取扱方法、サイズ感、価格)」
で整理すると、説得力のある接客が可能になります。
③ 質問力を高める
相手に興味を持ち、立場や感情を理解しようとすることが大切です。
お客様の年齢層や雰囲気に合わせて接し方を変えることで、より信頼関係を築くことができます。
4、お声掛けの流れ
1、挨拶
2、ファーストアプローチ
3、ニーズの確認
4、コンサルティング(提案)
5、試着のご案内
6、プレゼンテーション(後押し)
5、まとめ
お声掛けは「早さ」よりも「相手の状態を読むこと」が大切です。
焦らず、お客様のサインに気付き、寄り添う接客を心がけることで、自然と信頼関係が生まれます。
それが結果的に売上向上や、リピーター獲得にもつながっていきます。