ニュース | 21年3月18日

コロナ後、変わる消費者や企業の「服」の意義

自粛生活では多くの人の生活に変化が起きています。遠出をする機会が減り、外出するならばご近所へ。また、本を読み始めたり料理を本格的に始めた方も多いのではないでしょうか。このような最悪の事態に最初は戸惑いと大きな不安を抱え過ごしてきましたが、最近では現状としっかり向き合いながらも楽しんでいこうという前向きな気持ちも溢れてきたように感じます。

企業や私たちの「服」に関する考えにどのような変化があったのか気になりませんか。
今回は、服への意義がどう変わったのかに焦点を当てて解説していきます。ファッション業界で活躍している方もこれからの方もぜひ一緒に考えながら読んでいただければ幸いです。
ワードローブに変化が…

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗の臨時休業や営業時間短縮。月々の収入やボーナスが減っているケースもあったため、お金を節約することも多かったはず。その中でワードローブにある洋服でこの時期を過ごしていたと思いますが、そこで毎月洋服を買い足さなくても足りることに気が付き、服を買う意味を考えるようになった方は多いのではないでしょうか。
これまでは季節に合わせ、どんどん服を買い足しワードワーブを新鮮にしていましたが、現在はシーズン関係なく着ることができ、今後も大切に着まわしたいと思ったアイテムに需要が高まっているように思います。

今後も大切に着まわしたいと思ったアイテムと言っても人それぞれですから、トレンドに左右されず自分に合った心地の良い服を探す面白さもあります!自分のワードローブの中にそう思える服はいくつありますか。もし、まだ出会っていないのでしたら今後もお供できるお気に入りの洋服を集めたワードローブを作りたいものです。
ファッション業界も大きく変化

コロナ禍で大きなダメージを受けた企業もありますが、この出来事はアパレル業界に新たな試みを起こすきっかけにも繋がりました。これまでは速く、大量に商品を生産する企業が多く見受けられましたが、それに対する消費量が比例していたのかといえば、必ずしもそういうわけにはいかなったと思います。
消費者の「服」に対する意義が変化していくことにより、必要なモノが明確になってきました。以前のような生産が難しくなり生産する量に限りがあるからこそ、服を売る側も本当に消費者に届けたいものだけを作るようになったのではないでしょうか。
こだわり抜いた商品を各ブランドがどのように表現し伝えるのか楽しみですね。

デジタル化と実店舗

デジタル化が進む背景として、デジタルを苦手としていた方の苦手意識が減ったことや送料無料や返品サービスなどが充実したことが挙げられます。便利なデジタル化が進む一方で、実店舗に足を運ぶ消費者は残ります。先ほど『今後も大切に着まわしたいと思ったアイテムは人それぞれ』とお伝えしましたが、実際の質感や着心地、シルエットは現物を見て試着しないと分からないからです。身長、体格に合わせたスタッフスタイリング写真は参考になりますが、着る人や組み合わせ方によって商品自体の雰囲気が変わってしまいます。
そのため、ネットで購入する頻度は増えても、ネットだけでは分からない情報を求めて、ここぞというときには実店舗に足を運ぶ手間を消費者は惜しまないのです。そういったことを考えると実店舗に来るお客様の需要も高まってきていると言えるでしょう。
「過去」ではなく「未来」を

最近では、コロナウイルスが流行する前の現状に「戻す」という考えから、「新しい何かを作りだす」という思考に変化している様に感じます。特にアパレル業界では、その変化を大きく実感できるのではないでしょうか。商品を作り販売する楽しさや面白さをこれまで以上に感じている方も多いはず。更なるアップデートを繰り返すアパレル業界に目が離せません。

ファッションは人々の生活を彩り、気持ちを豊かにする重要な役割を担っています。この時期で「服」への意義は少しづつ変化しつつも、グンッと変わったファッション業界で生み出される様々な商品に期待を膨らませながらファッションを楽しみ続けたいものです。
大きく成長し始めるこのタイミングでアパレル業界に飛び込むことが出来たならば、きっと大きな経験になるのではないでしょうか。


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